フランス語初心者が半年でB2クラスに入るまでの話
大学入学時フランス語初心者だった私が、大学3年時、フランスのモンペリエにある語学学校に半年間通い、B2レベルのクラスに入るまでのお話を書いていこうと思います。
B2レベルとは、欧州評議会がヨーロッパの主要な言語に対して、A1(初級)~C2(上級)の6つにレベル分けしている内の、B2レベル(DELF B2、仏検準1級)のことです。
”日常生活で広く対応できる語学力をもち、一般的な話題に対して議論ができる。また興味がある分野では、抽象的な話題でも詳しく内容を理解でき、自分の意見を述べることができる”
というのが目安になっています。
私は大学に入ってからフランス語の勉強をはじめました。大学1年時は、週2回の授業、大学2年時には週3回の授業(コロナによってオンライン授業)を受講していました。
しかし、全くフランス語は話せず、どうしてもフランス語が話せるようになりたかった私は、大学3年時コロナ禍にも関わらず、半年間フランスにある語学学校に通うことにしました。
自己紹介と挨拶、少しの文法の知識だけで挑んだフランスでの生活は、、、
日本出国・渡仏初期編
第1話 日本出国前日、PCR検査
フランスへの出発を明日に控えた私は、前日を成田空港近くのホテルで過ごしました。
出国には72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書が必要で、出発前日、成田空港内PCRセンターで検査を受けました。
成田空港内で迷子になりながら検査場にたどり着き、警備員さんに声をかけ、順番を待ちました。事前に予約をしておりスムーズに順番が回ってきて、料金を払い(高額、、、)鼻に綿棒を入れる検査を受けました。
結果は、陽性だった場合のみ当日中に連絡があり、陰性の場合は連絡無しで、明日10時以降に陰性証明書を受け取りに行く、とのことでした。
検査後、ホストファミリーからメールが来ていて、私の滞在期間中にルームメイトが誕生日を迎えるから、プレゼントとして日本の箸を買ってきてほしいというメールが届いていました。
私は100均で日本らしい柄の箸を大量に買い準備しました。
さらに、ホストファミリーから、モンペリエ空港から自宅までタクシーで来てもいいよというメールが来ていました。
空港まで迎えに来てくれるものだと思っていた私は、「タクシー拾って自力で行くとかいきなりハードすぎる笑」と思い、「初めての場所で不安なので空港まで迎えに来てください。」というメールを送りました。
そんなこんなで、渡航へのワクワク50%、不安40%、PCR検査結果への不安10%といった気持ちで渡航前日を過ごしました。
第2話へ続く、、、
【語学留学を考えている方へ】
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親友、マリウス(Marius)との出会い
私は2021年の4月から約半年間、フランスのモンペリエにある語学学校に通い、フランス語を勉強していました。
今回は、そこで出会った、今では大親友のマリウス(オランダ人)との出会いを記録します。彼との出会いがこのフランス留学を充実させた、と言っても過言ではありません。
これから海外留学を考えられている方、なんとなく海外の友達がほしいという方などの参考になるお話になれば幸いです。
親友、マリウス(Marius)との出会い
マリウスとは、渡仏してから2ヶ月ほど経った頃、新しいクラスで初めて出会いました。それから約6週間、ほぼ毎日一緒に過ごし、彼のおかげで充実した留学生活を送ることができました。
渡仏してから2ヶ月ほど経った頃、フランス語は少しずつ上達しているし、街には刺激的なものばかり、フランスでの生活をそこそこ楽しんでいました。しかし、あまり自分から人に話しかけることをしていなかった私は、授業が終わったら家に帰ってごろごろ、出かけてもどこに行くにも一人、このままの生活を続けていて良いのだろうか、充実した留学生活にはならないのではないかといった、漠然とした不安を感じていました。
私はこのままではいけない、何か自分から行動を起こさないとと感じ、クラスが新しくなるタイミングで新しい友達をつくろうと思いました。
語学学校には、私のように半年近く滞在する人は少なく、だいたいみんな2週間~6週間くらいで帰国します。頻繁にクラスのメンバーが変わり、毎週月曜日には初めて顔を合わせる人も多いので、自己紹介をします。コロナ禍ということもあり、アジア人はほぼ私一人という状況だったので、みんな興味の眼差しでいつも私を見ます(笑)
ある週の月曜日、私の初授業の時からお世話になっているクレア先生が、私の自己紹介の後、みんなの前で私を褒めてくれました。「彼は日本から来て、文化も全然違うなかではじめは ”Oui, Oui” と言ってばかりで全然話せなかったけど、今はこんなにも自分で話せるようになったのよ」と。
私は苦笑いしながら、泣きそうなくらい嬉しかったです。先生のこの一言によって、少し自信がつき、もっと人に自分から話しかけようと思いました。
まずは、その週から初めて来たドイツ人の子に授業後、話しかけました。よくジョークを言う子で話しかけやすそうと感じていたからです。私は彼にこの後の予定を尋ねました。彼はこう言いました。
「友達と約束があるんだー。」
私は、今日始めて来た子だからまだ友達もいないしコミュニティもできていないと思いこんでいました。そんなにうまくはいかないのかと少し落ち込み、いつも通り一人で家に帰りました。
次の日、私はそれでも話しかけようと、休み時間に外に出ました。語学学校では授業の合間に15分くらいの休み時間があり、生徒も先生もだいたい外に出ておしゃべりをしながらタバコを吸っています。私はタバコを吸わないのでいつも教室内で過ごしていましたが、今日は外に出てみようと初めて休み時間に外に出てみました。
やっぱりみんな仲のいい友達同士で集まって、タバコを吸いながらそれぞれの言語でおしゃべりを楽しんでいます。そんな時、その週からクラスメイトのマリウスがタバコを吸いながら一人でいました。私は彼に話しかけてみました。
”Hi, ça va?(元気?)”
彼は急にアジア人の私に話しかけられて少し驚いた感じでしたが、笑顔で答えてくれました。英語が話せないんだということを言っても、快く受け入れてくれました。
その時は、授業順調?といったようなことを少し話しました。私たちが話していると、周りの子たちも少しずつ集まってきていつもと違う休み時間を過ごしました。
今思えば、人当たりのいいマリウスはみんなを引きつける魅力があったように思います。
授業後、私とマリウスは帰り道、ビールでも飲んでもっと話そうよということになり、カフェに行きました。マリウスはオランダ出身でベルギーの高校に通っています。その時、私はてっきりベルギー出身だとおもっており、おいしいベルギービールを教えてもらおうと二人でビールを頼み、談笑しました。
オランダ出身であることや、なぜフランスに来たのか、みんな英語を話すけど私は英語が話せなくてあまり友達がいないこと、いつも何をしてるかなど、2時間ほど本当にいろいろな話をしました。あの時の楽しい時間とビールは一生忘れられません。
それから私とマリウスは、マリウスが帰国する6週間後までほぼ毎日一緒にいました。毎晩一緒にビールを飲み、遊び、いろいろなところに一緒に行きました。
彼の周りには自然と人が集まります。そして、彼は決まって、「彼(私)は、英語は話せないから、フランス語オンリーで。」と私を他の子たちに紹介します。私はいろいろな人と知り合い、友達になることができるようになりました。マリウスのおかげで会話力がとても身につきました。
私がオランダ・ベルギーに行ったときには、アムステルダム・スキポール空港まで車で迎えに来てくれ、アムステルダムやアントウェルペンを紹介してくれ、彼の自宅に泊めてもらいました。
絶対に集合時間通りには来ないマリウスですが、私の大切な親友です。彼との出会いが無ければ、あの時話しかけていなければ、こんな充実した留学生活は送れませんでした。
ありがとう、マリウス。また日本で会えることが楽しみです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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【フランス】モンペリエでおすすめの観光スポット10選!
モンペリエ(Montpellier)って?
モンペリエは、フランスの南部に位置する都市で、オクシタニー地方圏にあり、エロー県の県庁所在地です。TGVでパリから3時間半ほどで着き、シャルル・ド・ゴール空港から飛行機で行くこともできます。
1年のうち30日ほどしか雨が降らず、日光に恵まれた街です。市内には中世の面影が残る街並みがあり、市内には様々なデザインが施されたトラムが走っています。
モンペリエには、コメディ広場を中心に市内各所に観光スポットがあります。また、モンペリエ大学を代表に中世からの学生都市として知られています。
1.コメディー広場(Place de la Comédie)
モンペリエの顔とも言えるコメディー広場。モンペリエの中心地・旧市街にあり、いつも賑わっています。中心には三美神の彫刻の噴水があり、古い建物やスーパーレストランなどに囲まれています。また、ストリートミュージシャンによる演奏や、ダンスパフォーマンスなどもよく行われています。人と待ち合わせをする時はよくここを目印に集まります。
2.モンペリエ国立歌劇場(Opéra Orchestre national)
パリのオペラ・ガルニエの設計で有名なシャルル・ガルニエの弟子が設計したオペラ座です。コメディー広場内にあり、建物前では友達とお話しをしたりランチをする人などいつもたくさんの人がいます。夜になるとライトアップされとても幻想的です。また、よく子どもたちがハトに餌をあげているので、たくさんのハトが集まってきます(^_^;)
3.ペイル―凱旋門(Arc de Triomphe)
ペルー公園入口の前にある凱旋門。1693年、当時の国王ルイ14世を称え、フランソワドーペイによって設計されました。パリの凱旋門と比べるととても小さいですが、ラテン語で文字が刻まれ、写真を撮る人たちも多く、街の観光名所になっています。
4.ペイルー公園(Promenade du Peyrou)
モンペリエで若者たちが集まる場所といえばペルー公園です。食べ物を持ち込み、音楽を流し、お話しながらピクニックを楽しんでいます。各種イベントもここでよく行われます。公園の中心にはルイ14世の像があり、奥へ進むと給水塔や水道橋がありとても美しい場所となっています。
5.モンペリエ大学医学部(Université de Montpellier - Médicine)
モンペリエ大学医学部の建物にモンペリエ大聖堂が併設されています。モンペリエ大学医学部は、2020年で設立800周年を迎えるフランス最古、また世界でも最古の医学部の一つです。大聖堂には無料で入ることができます。
(2020年で設立800周年を迎えたモンペリエ大学医学部ですが、新型コロナウイルスの影響により式典などのスケジュールが変更されました。偶然ですが、設立700周年を迎えた当時も「スペインかぜ」の影響を受けたようです。)
6.ファーブル美術館(Musée Fabre)
モンペリエ生まれの画家フランソワ=グザヴィエ・ファーブルの作品をもとに1828年に開館しました。15世紀から18世紀のフランスやイタリアの美術品を中心に展示されています。学生は無料で入館し鑑賞することができます。
7.モンペリエ植物園(Jardin des Plantes de Montpellier)
学問や教育目的に作られた植物園でフランスでは最古の植物園です。入口に監視の人がいますが、無料で入園することができます。京都・嵐山で見られるような竹林も見られ、竹にはカップルたちのたくさんのメッセージが書かれていました。
8.モンペリエ動物園(Parc Zoologique de Montpellier)
中心地から離れた場所にあるフランスで2番目に大きい動物園です。なんと入場料は無料で、ライオン、キリン、サイ、シマウマなど様々な動物が見られます。私が行ったときには、入ったところでモンペリエ大学の学生さんが「ガイドをしますよー」という案内をしていました。しかし、注意点が2つ。1つ目は、日本の動物園のように狭い場所で動物たちが飼育されているわけではなく、広大な土地が柵によって囲まれていてその中に動物たちはいるので近くで見られるかは運次第です。2つ目は、あまりの広さに全部見ようとすると疲れ果ててしまうことです。また、動物園はトラムの駅からも遠い位置にあるので徒歩で行くことを考えると体力が必要になります。
9.海・ビーチ(La plage)
中心地からトラムとバスを乗り継いで約30分行くと、とても広く美しいビーチがあります。主に3つのエリアに分かれていて、夏になると毎日たくさんの人で賑わっています。モンペリエのビーチの詳細や行き方は別稿にて紹介します。
10.遊園地(Luna park Palavas)
ビーチエリアの1つ、Palavasの近くにある遊園地です。屋台のようなものも出ていて食事をすることもできます。様々なアトラクションで楽しむことができ、なかには闘牛場もありショーを鑑賞できます。
まとめ
モンペリエでは、美しい街並みの中を歩きながら、芸術やファッション、グルメ、文化など様々なものを楽しむことができます。フランスといえば、エッフェル塔や凱旋門、ルーブル美術館などがあるパリが有名ですが、南仏にも魅力ある街がたくさんあります。フランスに行った際には、ぜひ南仏の街を訪れ、楽しんでほしいと思います!
フランスへ語学留学に行った話
留学体験記ブログはじめます
私は2021年4月から9月までの約半年間、フランスのモンペリエという都市にある語学学校に通いました。
コロナ禍ということもあり、出発前からトラブル続きでしたが、日本ではできない経験ができ、フランス語を通して世界中に友人ができました。毎日が刺激的で、新たな発見があり、充実した半年間でした。
しかし、楽しかった思い出ばかりではありません。英語が話せない私は、渡仏当初、友達作りに苦労しました。さらに、コロナ禍ということで様々な制限の中で生活しなければなりませんでした。
また、あまりメジャーではないフランスへの語学留学では情報収集が難しく、失敗の繰り返しでした。
そこで私は、この経験を留学体験記として残し、これから語学留学をしたい人や海外の国・フランスに興味がある人に向けて発信していこうと思います。
これからフランスに語学留学を考えている方の参考になればと思います。
また、語学留学に関する情報だけでなく、海外の人の生活や文化の紹介、滞在中に見たフランスを中心としたヨーロッパの風景なども掲載します。
お楽しみに!
A bientôt
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