親友、マリウス(Marius)との出会い
私は2021年の4月から約半年間、フランスのモンペリエにある語学学校に通い、フランス語を勉強していました。
今回は、そこで出会った、今では大親友のマリウス(オランダ人)との出会いを記録します。彼との出会いがこのフランス留学を充実させた、と言っても過言ではありません。
これから海外留学を考えられている方、なんとなく海外の友達がほしいという方などの参考になるお話になれば幸いです。
親友、マリウス(Marius)との出会い
マリウスとは、渡仏してから2ヶ月ほど経った頃、新しいクラスで初めて出会いました。それから約6週間、ほぼ毎日一緒に過ごし、彼のおかげで充実した留学生活を送ることができました。
渡仏してから2ヶ月ほど経った頃、フランス語は少しずつ上達しているし、街には刺激的なものばかり、フランスでの生活をそこそこ楽しんでいました。しかし、あまり自分から人に話しかけることをしていなかった私は、授業が終わったら家に帰ってごろごろ、出かけてもどこに行くにも一人、このままの生活を続けていて良いのだろうか、充実した留学生活にはならないのではないかといった、漠然とした不安を感じていました。
私はこのままではいけない、何か自分から行動を起こさないとと感じ、クラスが新しくなるタイミングで新しい友達をつくろうと思いました。
語学学校には、私のように半年近く滞在する人は少なく、だいたいみんな2週間~6週間くらいで帰国します。頻繁にクラスのメンバーが変わり、毎週月曜日には初めて顔を合わせる人も多いので、自己紹介をします。コロナ禍ということもあり、アジア人はほぼ私一人という状況だったので、みんな興味の眼差しでいつも私を見ます(笑)
ある週の月曜日、私の初授業の時からお世話になっているクレア先生が、私の自己紹介の後、みんなの前で私を褒めてくれました。「彼は日本から来て、文化も全然違うなかではじめは ”Oui, Oui” と言ってばかりで全然話せなかったけど、今はこんなにも自分で話せるようになったのよ」と。
私は苦笑いしながら、泣きそうなくらい嬉しかったです。先生のこの一言によって、少し自信がつき、もっと人に自分から話しかけようと思いました。
まずは、その週から初めて来たドイツ人の子に授業後、話しかけました。よくジョークを言う子で話しかけやすそうと感じていたからです。私は彼にこの後の予定を尋ねました。彼はこう言いました。
「友達と約束があるんだー。」
私は、今日始めて来た子だからまだ友達もいないしコミュニティもできていないと思いこんでいました。そんなにうまくはいかないのかと少し落ち込み、いつも通り一人で家に帰りました。
次の日、私はそれでも話しかけようと、休み時間に外に出ました。語学学校では授業の合間に15分くらいの休み時間があり、生徒も先生もだいたい外に出ておしゃべりをしながらタバコを吸っています。私はタバコを吸わないのでいつも教室内で過ごしていましたが、今日は外に出てみようと初めて休み時間に外に出てみました。
やっぱりみんな仲のいい友達同士で集まって、タバコを吸いながらそれぞれの言語でおしゃべりを楽しんでいます。そんな時、その週からクラスメイトのマリウスがタバコを吸いながら一人でいました。私は彼に話しかけてみました。
”Hi, ça va?(元気?)”
彼は急にアジア人の私に話しかけられて少し驚いた感じでしたが、笑顔で答えてくれました。英語が話せないんだということを言っても、快く受け入れてくれました。
その時は、授業順調?といったようなことを少し話しました。私たちが話していると、周りの子たちも少しずつ集まってきていつもと違う休み時間を過ごしました。
今思えば、人当たりのいいマリウスはみんなを引きつける魅力があったように思います。
授業後、私とマリウスは帰り道、ビールでも飲んでもっと話そうよということになり、カフェに行きました。マリウスはオランダ出身でベルギーの高校に通っています。その時、私はてっきりベルギー出身だとおもっており、おいしいベルギービールを教えてもらおうと二人でビールを頼み、談笑しました。
オランダ出身であることや、なぜフランスに来たのか、みんな英語を話すけど私は英語が話せなくてあまり友達がいないこと、いつも何をしてるかなど、2時間ほど本当にいろいろな話をしました。あの時の楽しい時間とビールは一生忘れられません。
それから私とマリウスは、マリウスが帰国する6週間後までほぼ毎日一緒にいました。毎晩一緒にビールを飲み、遊び、いろいろなところに一緒に行きました。
彼の周りには自然と人が集まります。そして、彼は決まって、「彼(私)は、英語は話せないから、フランス語オンリーで。」と私を他の子たちに紹介します。私はいろいろな人と知り合い、友達になることができるようになりました。マリウスのおかげで会話力がとても身につきました。
私がオランダ・ベルギーに行ったときには、アムステルダム・スキポール空港まで車で迎えに来てくれ、アムステルダムやアントウェルペンを紹介してくれ、彼の自宅に泊めてもらいました。
絶対に集合時間通りには来ないマリウスですが、私の大切な親友です。彼との出会いが無ければ、あの時話しかけていなければ、こんな充実した留学生活は送れませんでした。
ありがとう、マリウス。また日本で会えることが楽しみです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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